今回は性格の不一致による調停離婚をされた方の体験談です。
体験談の方のプロフィール
プロフィール(男性)
- 職業 会社員
- 現在の年齢 46歳(2021年2月現在)
- 離婚時の年齢 34歳
- 結婚期間 2007年3月から2008年9月
- 子供 あり(離婚時は1才)
- 親権 相手
- 離婚種別 調停
- 養育費 あり 4万/月
- 慰謝料 なし
- 財産分与 結婚中の貯蓄480万を折半
元妻との出会い
合コンでした。海外赴任が決まり、駐在する3か月前くらいに友人に設定してもらったのがきっかけでした。
当時海外駐在すると、その後日本には数年は帰国できないと会社の噂で聞いていたので駆け込みで合コンしたものです。
その後、遠距離恋愛を通じて交際を深めて、彼女が時々赴任先の国まで遊びにきてくれた事もありその中で彼女が妊娠したので、結婚に繋がったといういわゆるできちゃった婚というものです。
離婚を意識した理由
考えの違い、性格の不一致
子供が出来て彼女と私と3人の海外での結婚生活が始まりました。しかし滞在先国では安全面が決して良くない事から簡単に外出する事もできない環境下、子供の子育てを1人でするという中で彼女はストレスを溜めて私とぶつかる事も多くなりました。
子供と妻だけを帰国させる事も考えたのですが、当時私はこの先もまた違う国の海外赴任の可能性もあった為、その場合ずっと別居する事になり、私の職業上果たして彼女と結婚した事が正しかったのかと考え直す機会も増えました。
また、彼女はとても感情に任せて動くタイプでしたので、私と喧嘩した後は”私はやっぱり家族を作って暮らすというタイプではない(すでに当時バツイチの経験者)。一人で暮らしていきたい”という事も頻繁に言うようになったので、離婚を強く意識し始めました。
調停離婚〜成立までの経緯
調整の流れは
1. 調整申し立て(夫・妻どちらか一方からの)
2. 家庭裁判所からの調停期日の連絡
3. 調停開始(回数に制限なく、私の場合は計6回位行いました)
4. 調停で両者合意 → 調停成立
私の場合は海外に暮らしていた為、日本の家庭裁判所で行われる調停に参加できず弁護士を雇い、代理出席してもらいました。
しかしその弁護士が私の言いたい事をしっかり伝えず、事務的に処理を進めようとするので、その弁護士を解雇し、最後は自分が帰国して自分で参加しました。
財産分与などの話もあったので最後は自分の財産は自分で守る必要があると痛感しました。
調停中は相手側も反撃してくるので、どのようにそれに対して防衛し、自分の言いたい事を調停員に分かってもらうか苦心しました。そのプレッシャーからか、調停に向かう途中ストレスでトイレに駆け込む事も1回だけではありませんでした。
また調停に出す為に離婚に至る経緯を文書で纏めたのですが、日中は仕事、夜は嫌な思い出を思い出しながらその文書作成というも精神的にきつかったです。
また、 当初子供の親権を私は主張したのですが子供が幼いと母親が引き取るケースが多いと聞いたので、やむを得ず親権は手放すので財産分与等他の条件面で考慮してもらえないかと説明を進めました。
調停員に話す内容は、決して全て証拠が揃えられる訳ではなので、相手がこう言った、いや言っていないなどの水掛け論になる事があります。
メールや携帯のやりとりも見せましたが、それも偽証が可能なので何が真実か証明するのにとても苦労しました。その為、調停員に対して少なくとも心証を良くする為に時間には必ず遅れない、相手だけを一方的に非難しないなどを心掛けました。
離婚後良かったこと、悪かったことなど
良かった事
その後、再婚をして普通に暮らしていますので、結果から言えばこの離婚があるおかけで今があると感じています。
悪かった事
調停後、子供の面会を数回したのですが、子供がまだ幼かった為、久しぶりに会った私の顔を覚えて覚えておらず、ずっと面会中泣き続けていました。
こちらもつらいので、それ以降会う事は辞めました。
離婚後の現状
離婚後は気分も落ち込み、飲みに行く機会が増え、夜は睡眠導入剤を飲まなければ寝られないなどの日々が数か月続きました。それも最初の数か月で徐々に落ち着き、今は新たに再婚して暮らしています。
子供には会っていませんが、毎月養育費を支払っています。支払いも毎月自動振り込みにせず、この離婚の事や子供の事を忘れないように都度振込を行っています。
離婚を考えている方へアドバイス
私は3回離婚歴があります。今振り返ると、その中の離婚には、そんなに早く決断をしなくてもよかったのかな、というものもあります。
但し毎日生活するのがつらくて苦しいのであればすぐ判断して動いた方が良いと思います。
離婚したらしたで、その後の人生なんとかなりますので、将来についてあまり悲観しなくても良いと思います。
何年後かに振り返った時に、絶対後悔はしないと言い切れるのであれば、自分の判断を信じて良いと思います。
まとめ
今回の体験談のまとめ
- 離婚を意識した理由
海外赴任によるストレスからぶつかることが多くなったため - 離婚までの経緯
1、海外赴任のため、日本での調停は参加できず弁護士をたてる
2、しかし弁護士との意思疎通がうまくいかず、自ら帰国し調停に参加し離婚成立 - 離婚して良かったこと
今の新しい家庭を築けたこと - 離婚して悪かったこと
子供が幼かったため面会しても父親と認識してもらえなかったこと - 離婚後の現状
子供のために毎月怠らず養育費を支払い、一方で再婚し幸せな生活を送っている - 離婚を考えている方へアドバイス
毎日が辛く苦しい生活を送っているのであれば1日でも早く決断してほしい
何年か後に『後悔しない』と思えるかしっかり考えた上で判断してほしい
1度失敗したとしても第二の人生は何とかなります
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