今回は夫のアルコール依存症により、モラハラやDVを受け離婚された方の体験談です。
体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- 職業 会社員
- 現在の年齢 31歳(2021年2月現在)
- 離婚時の年齢 30歳
- 結婚期間 2020年5月~2021年3月まで
- 子供 なし
- 離婚種別 協議
- 慰謝料 なし
- 財産分与 なし
元夫との出会い
ナンパされ付き合うことになりました。
その後、結婚することとなりました。
離婚を意識した理由
元々はお互いの趣味や性格に似ている部分があり、仲良く過ごせていた時期はあったものの、元夫は習慣的にお酒を多量に飲み、公共の場所で暴れたり、誰彼構わず暴言を吐いたりするほど酒癖が悪かったのです。
結婚生活を送るにつれて、次第に私への暴言・暴力を強く振るうようになったことから、病院に診察してもらったところ「アルコール依存症」と診断されたことをきっかけに離婚を意識し始めました。
結婚から離婚までの経緯、その過程での悩み
出会って1か月で交際をスタートし、付き合って2か月が経った頃、「結婚を意識して交際をしているから一緒に住まないか?」と伝えられました。
一回り年齢が違い大手電機メーカーの営業である元夫は、かなり経済力があり、よく私をいろいろな所へ連れて行ってくれたり、会うたびにプレゼントをくれるような人で、私もそんな元夫と一緒に過ごす時間を楽しく感じていたため承諾をしました。
ただ、当時の私は結婚願望があまり強くなく、また元夫とはまだ2か月の付き合いなので、すぐに結婚することはないだろうと思っておりました。ただ同棲をするということは両親に伝えたほうが良いと考え、私の実家へ元夫と一緒に行くことになりました。
両親との談話が続いているところ、急に元夫が「令和元年5月に入籍します」と発言をし、急なことから両親も私もあっけにとられました。
驚きながらも不安そうに私の母が「そうなの?」と私に聞いてきたとき、さすがに驚いている両親の前で「聞いていない」とは言えず、そのまま知っていたと装い承諾してもらいました。
しかし、これを機に酒癖の悪さは日常でどんどん露呈していき、入籍をしてからも特に変わる様子はありませんでした。
飲みだすと止まらない元夫は、毎晩酩酊状態の日々が続いていきました。さすがに毎日飲酒をするのは控えたほうが良いと話しましたが、最初の頃は耳を傾けていたものの聞き流すようになり、さらに暴言や暴力を振るうようになりました。
それでも私はお酒を飲んでいない元夫とは仲良く過ごしていたこともあり、いつか治るのではないかと思っておりました。
そんな中で結婚式を行いました。
入籍をしてすぐに予約をし、準備を粛々と行っていたこともあり、この期に及んで離婚なんてするわけがないと考えていました。
しかしその反対にこの式をすれば、もう別れることはできないなと思っておりました。
しかし結婚式後のハネムーンで事件が起こりました。
ハネムーン先のハワイでも変わらずにお酒を飲んでいた元夫。3日目は朝から飲み始めました。
結果やはりいつもの酩酊状態に。ハネムーン先で見たくもない酩酊状態の元夫の姿を見て怒りがこみあげてきた私は、もう一緒にいることはできないと伝えました。
すると元夫は私につかみかかり、大声で私の耳元で何かを叫んでいました。私は身の危険を感じ、急いで起き上がろうとしました。
そこにちょうど彼の顔があり、私の後頭部が直撃してしまいました。彼は鼻血が出しながら、これは暴力だと私を咎め、警察を呼んでやる!と叫びながらホテルの部屋を出ていきました。
その後、現地警察が部屋へ来たので状況や元夫についてすべて説明をしました。
すると警察から元夫は立派な危険人物であると伝えられました。
女性警察官が私の今の状況がすごく心配だと話してきたので、今後どうしたらよいか相談をしました。
私は夫婦仲を心配されたくなく、友人どころか家族にも相談をしていなかったので、この時初めて自分以外の誰かに相談をしました。
彼女からは「ハネムーン中に伝えるのは心苦しいが、別れなさい。彼があなたのことを大切に思っているとは私にはとても思えない。自分を大切にしなさい。」と言われました。
客観的な意見を言われたのはこれが初めてですが、私にはすごく衝撃的な言葉でした。彼女の意見を聞いたことをきっかけに私は自分がしたいこと、今後どうしたいかを考えるようになりました。
帰国して2週間後、私は私の両親と元夫、元夫の両親を呼び出し、元夫の日頃の酒癖の悪さ、医者から「アルコール依存症」と診断されたこと、またそのことを結婚前に知らなかったこと、彼が私にした発言や暴力(写真に撮ってました)、ハネムーン先で起きたこと、その結果私は気持ちの整理がつき離婚を決意したことを伝えました。
元夫は頭の上がらない義父の横で、ぐうの音もでない様子で黙っておりました。先方の両親からは謝られ離婚を承諾していただきました。
慰謝料などを請求しなかった理由は?
特に理由はないのですが、あげるとするといち早く元夫から離れる事を優先したからです。
当時はかなり心身病んでいたので、慰謝料や財産分与を請求する元気がなく、離婚をする事で精一杯という感じでした。
離婚後良かったこと、悪かったことなど
結婚生活は元夫からのDVがあったため、かなり精神的に追い詰められていました。
暴力は酒に酔うと必ず、暴言は酒に酔っていなくても吐くようになり、私は女性としてはもちろん一人の人間として自信を無くしていましたが、離婚後は元夫がいないというだけで本当に穏やかに過ごせるようになりました。
「なぜ自信がなかったのか」を離婚した後に考えてみたところ、もちろん元夫からの暴言のせいでもありましたが、第一に「私の人生もこれでおしまいか。」という気持ちだったことが一番の自信喪失につながっておりました。
離婚したことにより自信がない自分を吹っ切ることができ、今は毎日楽しく過ごしています。
私の場合は子供はおらず、また元夫と一緒に所有していた財産などはなかったため、離婚届を提出して終わりとなりました。
ただやはり女性は姓を変えることもあり、結婚生活中に変更したすべてのものを変更するのに時間や手間がかかりました。
離婚後の現状
離婚直後は結婚生活を送っていた住まいから一度実家へ帰りました。
その後、半年間お金を貯めて実家からアパートへ引っ越し、元々飼っていた犬と一緒に生活をしております。
仕事は結婚前から同じ企業で派遣社員として変わらず働いておりましたが、離婚後、余計なことを考えたくない!とがむしゃらに働いていた事が功を奏し、正社員登用となり収入面は以前よりかなり上がりました。
結婚生活前からですが、私には趣味が全くないことに気が付き、この際趣味を見つけようと思い登山好きな友人からいろいろ教わり、今では各シーズンに1回は登山に出掛けるようになりました。
また家族からの勧めでマッチングアプリに登録したところ、同じ離婚歴がある方と知り合い、現在はその方とお付き合いをしております。
前進あるのみと一生懸命に生きているからか、良いことばかりが起きているなと感じております。
離婚を考えている方へアドバイス
私は約1年という短い結婚生活でしたが、その期間は本当に辛く、終わりが見えない暗い日々でした。
「元夫と離れたい」という気持ちや離婚をする覚悟はあっても、自分自身の経済力・今過ごしている家・家族や友人からの目を気にしているうちに、離婚をする勇気がどんどんなくなっていっていたと思います。
ですが離婚をしている今、勇気を出して離婚届を出して本当によかったと思っています。
あのまま元夫との結婚生活を続けていたら、と思うとゾッとするくらい今がすごく楽しくて充実しています。
生きていく中で大事なことはたくさんあると思いますが、まずは自分の気持ちを一番に大事にしてください。
残りはあとからついてきます。
まとめ
今回の体験談のまとめ
- 離婚を意識した理由
・元夫が結婚後に暴言や暴力が多くなったこと
・元夫が『アルコール依存症』と診断されたため - 離婚までの経緯
1、新婚旅行先で元夫が酩酊状態になり暴力を振るわれる
2、現地の警察沙汰になり、その時の女性警察官に離婚を勧められる
3、帰国後、義両親とともに話し合いの場を持ち、協議離婚 - 離婚後良かったこと
・元夫の暴言や暴力から解放され、精神的に安定したこと - 離婚後悪かったこと
・結婚生活1年での離婚のため、再度各種変更手続きが大変だったこと - 離婚後の現状
・結婚時にはなかった登山の趣味を見つけ、精力的に活動中
・離婚のおかげで仕事に精が出て、キャリアアップを果たす
・両親の勧めからマッチングアプリに登録し、新しい男性とお付き合い中 - 離婚を考えている方へアドバイス
・自分の気持ちを1番大事にしてほしい
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