体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- 職業 介護士
- 現在の年齢 52歳(2021年2月現在)
- 離婚時の年齢 42歳
- 結婚期間 2008年12月~2010年9月まで
- 子供 なし
- 離婚種別 調停
- 慰謝料 あり 270万円
- 財産分与 なし
元夫との出会い
私と元夫との出会いは職場でした。当時、私が配属されていた部署にエリアマネージャー候補として夫が異動してきて、一緒に仕事をしているうちに猛烈にアプローチされ交際し結婚して専業主婦になりました。
離婚を意識した理由
1、束縛からのDV
結婚前は優しい人でしたが、結婚後は人が代わったように束縛から始まり、DV、浮気をするようになりました。
約2年間の結婚生活の中で最初の1年位は近所に買い物に行くのにも病院に行くのにもメールでお伺いをたてなくてはいけない程でした。仕事に行っているのだから日中外出しても分からないのではないかと思いますよね?ですが、主人は自分が仕事で車移動する度に電話をかけてくるのです。
自分の思うようにならないとすぐに暴力を振るう日々。
顔がお岩さんのように目の周りにアザが出来て腫れたり、肋骨にヒビが入ったり、包丁で指を切られたり、馬乗りで殴られたり蹴られたりもしました。
抵抗すると暴力がひどくなるのでじっと耐えるだけ。
このような理由から私は離婚を意識するようになりました。
ある時、元夫の暴力で病院に行った時に担当してくださった医師の方が全身アザだらけの私の体を診て「暴力振るわれていませんか?このアザやケガは暴力によって出来たものですよね?」「このままではあなた死んでしまいますよ。」「暴力で死んでしまったら私も後悔が残ります」など言われました。とても優しい物言いの医師で涙ながらにDVの事実を話しました。誰にもDVの事を打ち明けられなかったので、初めて話をして心が少し軽くなったのを今でも覚えています。
もし、あの時にあの医師と出会っていなかったら私はDVで死んでいたか私自身が耐えられず自ら死を選んでいたかもしれません。
医師が警察にDVの事実を連絡し、その後警察から定期的に安否確認の電話がかかってくるようになりました。
たまたま元夫が在宅中に警察から電話がかかってきた事があり、誰からなのかしつこく聞かれたので正直に「病院に行った際に医師がDVにあっている事を通報したらしく安否確認の電話」と伝えました。警察から電話がきたという事に小心者の元夫はそれ以降私への暴力は少なくなりました。
2、浮気
ちょうどその頃から帰宅が深夜になる事が増え、休みの日は会社の人と遊びに行くと外出する事が増え、元夫は休日に殆ど家で過ごす事がなくなりました。
なんか怪しいなと思っていたある日の深夜自宅の前で女性の運転する車から降りる元夫を見かけてしまいました。
その後、元夫が外出中に車の掃除をしていたらトランクの中から某携帯会社のスマホの空き箱と契約書が2台分出てきました。女性との連絡手段の為にスマホを購入したとピンときました。
浮気を知らないふりしながら探偵事務所に浮気調査をしてもらい証拠を集めました。
いつかは改心する日が来るかもしれないと甘い考えを抱いていましたが、こんな生活になんの意味があるのだろうという思いが強くなっていた頃、警察からかかってきた電話でDV女性の相談窓口がある事を知り、相談に行きました。弁護士の方とお話をして離婚を決めました。
離婚までの経緯
離婚は決めたものの離婚を当事者同士で解決できるとは思えなかったので弁護士に依頼するのが一番いい方法だと思いました。
当時、専業主婦だったので弁護士費用の事など悩みましたが、DV相談にのっていただいた弁護士の方から法テラスという制度がある事を教えていただき、その制度を使わせていただきました。諸経費のみの支払いで他にかかった費用は慰謝料からの支払いで大丈夫だったので、安心して弁護士の方に依頼する事が出来ました。
依頼してからは、見つからないように証拠集め。当時のスケジュール帳には何をされたのか書いてあったので役に立ちました。
過去に通院した病院で診断書を書いてもらったり、アザやケガの写真も何かの時のためにと撮ってあったのをプリントしたり、虚偽の離婚届けが出せないように区役所に離婚届け不受理申出の申請をしに行ったり、離婚前に住民票を移したて住所がばれてしまわないようにする手続を警察と区役所に行ったりしました。
家を出る日も朝は普通に笑顔で送り出し。そこから大慌てで夜逃げならぬ昼逃げをしました。
元夫は弁護士の方との話しでも一方的に暴言。話合いにならず調停へと進みました。
調停の時も調停員の方達が私の身の危険を優先してくださり、元夫とは顔を合わせる事なく無事に調停で離婚ができました。
慰謝料270万。私の心と体に受けた大きな傷を思うとこの金額が安いのか高いのかは分かりません。
こうして何度か調停を行い離婚が成立しました。
離婚後の現状
本当に離婚してよかった。生きててよかったと思う毎日です。
今は介護士として働いています。仕事は大変な時もありますが、笑顔で自分らしくやりたい事が出来る毎日を送っています。
離婚を考えている方へアドバイス
もし、モラハラ・DV・浮気が理由で離婚を考えているのならば離婚話をする前に証拠を集めましょう。
会話を録音しておく、日記に言われた事、やられた事を書いておく。DVなら証拠の写真や診断書をとっておく事をお勧めします。
また、浮気はホテルなどの出入りの写真は重要な証拠になりますので、探偵事務所に依頼するのがいいと思います。
私の場合は子供なし、共有財産なしでしたがマイホームがある方は売ったらどの位の金額になるのか、共有財産はいくら位あるのかを把握しておいた方が離婚の時の慰謝料や財産分与に役立つと思います。
年金が3号の方は離婚時の年金分割請求書も忘れずに!!
初回無料で弁護士の方に相談できる弁護士事務所もあるので、一度相談してみると冷静な判断ができるしアドバイスももらえます。
私は弁護士に依頼して離婚が出来てよかった一人です。
参考
年金分割請求書に関する説明は日本年金機構のホームページをご参照ください
日本年金機構 離婚時の年金分割に関してはこちらをクリック
まとめ
今回の体験談のまとめ
- 離婚を意識した理由
・DV・元夫の浮気 - 離婚までの経緯
1、DVが原因で病院に通った際に担当医師が警察に相談
2、その後定期的に警察から安否確認の連絡が入るようになり、DV相談窓口の存在を教えてもらう
3、相談後、弁護士に依頼し(法テラス制度利用)調停離婚 - 離婚後の現状
・離婚をして良かったと思える日々
・仕事で大変なこともあるが、自分らしい生活を送っている - 離婚を考えている方へアドバイス
1、相手に原因のある離婚の際は証拠を残しておくこと
2、共有財産や給料、貯蓄等は調べておくこと(財産分与に役立つ)
3、相手が会社員か公務員勤めの専業主婦(主夫)の方は年金分割請求を忘れずに
4、離婚を考えている方はまずは第三者機関に相談を
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