今回は性格の不一致による離婚体験談です。
元夫から慰謝料請求があったため離婚調停に発展し法テラス制度を利用しています。
体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- 職業 医療事務
- 年齢 38才(2021年1月現在)
- 離婚時の年齢 35才
- 結婚期間 2014年4月~2018年1月まで
- 子供 あり(離婚時2才)
- 親権 自分
- 離婚種別 調停
- 養育費 あり(毎月4万)
- 慰謝料 なし
- 財産分与 なし
元夫との出会い
東京から地元の静岡にUターンしてきましたが、職場の人以外との出会いがなく、たまたま地元の広報誌で、地元の若者でいろいろなことにチャレンジするサークル募集というのを見つけ、サークルに参加しそこで出会いました。
同じ学年だったため、共通の友達がいたことから会話が弾み、出会いから約2年、1年の交際を経て結婚しました。
離婚を意識した理由
1、様々な面での不一致
結婚するまではお互い実家暮らしでした。結婚を機に同居しましたが、同居してから初めて、夫が頻繁に仕事を休んだり早退していることが判明しました。それも「頭が痛い」程度、病院にも行かず「寝ていれば治る」というばかり。私にとっては寝ていれば治るくらいなら仕事に行くべきと思えたので、その辺りから不一致が起きました。さらに結婚した年度の7月の時点で有給休暇があと1日しかなく、新婚旅行にも行けなかったり、職場への書類が出さずに祝い金がもらえなかったり、ルーズな面がどんどん発覚していきました。
2、借金?逮捕歴?
また、公務員でありながら、クレジットカードが作れないというのも、同居するためにアパートを借りようとした際発覚しました。たぶん夫の父親に逮捕歴があったり多額の借金があったのが原因だと思いますが、ずっと隠されていまだに本当の理由はわからずじまいです。
3、生活態度のだらしなさ
妊娠がわかってすぐのことですが、ある日夫のクローゼットの片付けをしようとすると、なんと大量のコンビニ弁当やペットボトルのゴミ(しかも洗っている)が隠されており、鞄のなかも隠れて食べていたお菓子のゴミだらけだったり、とてもひどい状況を目の当たりにしました。夕御飯も用意してから掛け持ちのアルバイトに私が行っている間に隠れて買い食いし、さらに捨てると怒られるのを恐れて全部隠していたとのことでした。
4、父親としての自覚の無さ
子供が生まれてからも、頻繁に休む、無断で休むことが多々見られ、その全ては「ストレスがたまるから」とのことでした。子供の前でも寝てしまったり、仕事を休むと部屋に一日中込もって出てこなかったり、父親としての自覚のなさに愕然としました。何度か話し合いもしましたが、本人は「体調が悪いから仕方がない」の一点張り、夫の両親も常識外れなことばかりで、大きな口を叩く割に孫に一切ものを買ったりせず、私の実家に上がり込んで携帯の充電をする、挙げ句に息子が一番可愛いという始末。いろいろなことが限界になってしまいました。何度も地域の子育て相談や心理士さんに話を聞いてもらったりしましたが、「育児よりも旦那さんをなんとかしないと」という話になってしまい、手がかかる夫が本当に負担になってしまいました。
離婚までの経緯、その過程での悩み
夫婦で話し合いを何度もしましたが、夫は「仕方がない」の一点張り、「できない」が前提で変わる意志がないため、子供が1才8ヶ月のときに子供をつれて実家に戻りました。アパートの解約など全部私が行い、お金の話し合いも夫婦で決めた矢先、夫の両親が出てきて、全て白紙に戻されてしまい、協議離婚では埒が明かない状態になりました。
お金は一切払わず、むしろ私に慰謝料を払えと言ってきたので、納得できず、また夫は職場を休職したため、私が夫の職場に頭を下げに行ったり、とにかく大変でした。
子供がいて、離婚していないため就職もできず保育園も入れられず、なんとか内職作業で食いつなぎながら、夫の両親と不毛な話し合いをしたり、各種手続きをしたりしていました。知り合いの方に勧められて、藁にもすがる思いで法テラスの相談を依頼しました。たまたまその日に担当してくださった弁護士さんが親切な方で、客観的にアドバイスをしてくださり、調停離婚をすることに決意しました。私と夫の両親との間で金銭面での解決策が見通せず、泥沼化するところだったので、本当に弁護士さんに助けられました。
離婚後良かったこと、悪かったことなど
離婚調停は三回ほど面談があり、結局全て決着がつくまで半年ほどかかりました。
お金もかかりましたが、法テラスを利用したことで、毎月5000円ずつ返済させていただけることになりました。就職して滞納することなくしっかり返済するというのがよい目標になりました。
養育費や面会交流に関してお互いに意見が食い違いましたが、弁護士や調停員の方が、客観的にお互いの年収の合致点を教えてくださったり、妥協点を見いだしてくださったり、「面会交流は子供の権利」ということをわかりやすく教えてくださり、調停にてまとまった話をしっかり受け止めることもできました。
もともと名字は子供の名字が変わるのもかわいそうかなと思い、変えないつもりでいましたが、夫の両親の借金を背負わされるリスクを鑑み、私の旧姓に戻すことにしました。すると、子供の名字が変わるのにさらに1ヶ月ほど手続きに時間がかかりました。保育園の入園審査の時期がギリギリで、タイミング的にとても大変でした。
離婚が成立し、子供の保育園が決まってようやく就職活動ができ、仕事につきましたが、それまでの生活費も貯金を全て使いきった感じで、これ以上長く調停が続いたらと思うとゾッとします。
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離婚後の現状
今は、毎月4万円の養育費を振り込んでもらい、月1回私と息子と夫で面会交流をしています。
面会交流のときの金銭普段は夫がしてくれるので、子供が行きたいところに連れていってもらい、好きなものを買ってもらうと割りきっています。
面会交流は、始めは子育て支援センターなどで行いました。事前にスタッフや心理士さんに事情をお話しし、様子を見ていただいたりしていました。
子供がまだ意識していないうちから、夫は引きこもって子供と接点を持たなかったので、月に1回会っても父親だと認識していませんが、今後どう説明するか様子をかさぐっている段階です。
離婚を考えている方へアドバイス
お互いの話し合いだけで離婚が成立すればベストですが、なかなかうまくいかないときは、悩んでいないで、いろいろなところに相談に行かれるとよいと思います。
地域の相談窓口、子育て支援センター、法テラス、母子支援センターなどさまざまなところの皆さんに支えてもらい、乗りきれました。調停離婚もお金はかかりますが、第3者が入ってくれて、しっかり記録が残されるという点でかなり救われました。
離婚をするか迷っているうちはまだやり直せると思います。ご自身のなかで「もう限界」と思えたら、それ以上は自分だけで無理をしないで、相談し、どううまく離婚して自分で生きて行くかに注力した方がよいと思います。
まとめ
今回の体験談のまとめ
- 離婚を意識した理由
1、様々な面での不一致
2、借金、逮捕歴の疑い
3、生活態度のだらしなさ
4、父親としての自覚の無さ - 離婚までの経緯
法テラスに相談したのち、調停離婚 - 離婚して良かったこと
法テラス制度を利用したことで、返済に対する目標ができ生活が頑張れたこと - 離婚して悪かったこと
苗字の変更の手続きが大変だったこと - 離婚を考えている人へアドバイス
1、一人で悩まないこと
2、悩んだ場合は無料の相談を利用して第三者の意見を聞くこと
3、自分の中で無理をしない「ライン」を設定すること
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