今回は法テラス制度を利用し、調停離婚・裁判離婚をされた方の体験談です。
法テラス制度のメリットやデメリットも掲載しております。
体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- 現在の職業 主婦
- 現在の年齢 28歳(2021年1月現在)
- 離婚時の年齢 28歳
- 子供 あり(離婚時は0歳)
- 親権 自分
- 慰謝料 なし
- 養育費 なし
- 財産分与 なし
法テラス制度を利用に至った経緯は?
2017年、イギリス人男性とスピード結婚。
両親にお金を借りなくては生活していけない日々に、自分の自尊心はどんどんなくなっていき、お金を借りることが不満な彼と、離婚を勧める両親の板挟みで爆発寸前でした。
そんな中、年末に妊娠発覚。私も精神的に益々不安定になり、精神科を緊急受診しそのまま別居生活が始まりました。子供のためを思い、やり直そうと思うも、家に帰った際自由気ままな生活を送っているのに嫌気がさし離婚を決意。
しかし、何度話し合いの場を設けるも一向に話し合いに応じず、離婚が進まないため法テラスに相談し、利用開始が決まりました。
私は離婚調停と離婚裁判、自己破産の依頼で計70万近くかかりました。
離婚を決意してから行動するまでが日にちがなかったので、大金を用意することができず、離婚を諦めなくてはいけないのかと、悩んでいました。そんな中、法テラスを利用することで最短期間で彼と離婚をすることができました。

法テラス制度でのやり取りは?
最初に法テラスに利用相談の電話をするも、なかなか繋がらなかったので、直接事務所を訪れ、利用相談をしました。
その際、自身の年収や職業、貯金残高が分かる書類を持っていきました。
弁護士の無料相談の予約をし、後日、弁護士と話す時間を設けていただきました。
依頼する弁護士を決めてからは、直接弁護士事務所に伺い契約を結んだ後は、事務所のスタッフが法テラスとのやり取りはしてくれたので、自分で直接法テラスとやり取りする事はありませんでした。
ただし、依頼決定通知書や、かかった費用の書類等が自宅に届くことはありました。
法テラス制度を利用する場合の基本的な流れ
- 法テラス事務所に相談
各事務所の連絡先はこちらをご参照ください 法テラスホームページ - 書類を提出、審査
- 審査に通れば、利用可能(審査には通常2週間〜1ヶ月程度かかります)
法テラス制度のメリットは?
メリットとしましては、裁判等にかかった弁護士費用は全額立て替えていただけました。
本来なら、依頼が決まった時点で月々返済するらしいのですが、私は依頼が終結してから月々の返済という対応をしていただけたことも、金銭的に準備することができたので良かったです。
返済額も5,000円から選べたかと思います。
通知書が届く住所も、実家等、実際に住んでいる住所以外を選べたこともよかったかと思います。

法テラス制度のデメリットは?
デメリットとしましては、法テラスから送られてくる決定通知書等の書類の送り主が変更依頼もできたのかもしれませんが、私の場合は法テラスと記載されていたので、ポストの中を見られるのが少し恥ずかしかったのと、家族等にばれてしまうため、内緒で依頼したい場合がデメリットかと思いました。
その他には特にデメリットと感じたことはありませんでした。
法テラスを利用される方へのアドバイス
弁護士への無料相談は1つの相談内容で3回。1回の相談時間は30分ほどです。
3回相談した後は、しばらくの期間は法テラスを利用することができないそうです。
3回の相談は、弁護士は毎回違います。
ポイント
無料の弁護士相談ができる回数は、1回30分 合計3回まで。
3回とも1人の弁護士に相談もできますし、最大3人の弁護士に相談も可能。
1人だけの意見を聞くのではなく、複数人の弁護士に意見を聞いて欲しいです。
後々、この弁護士に依頼しなければ良かったと思う前に、可能な限りたくさんの弁護士の話を聞きましょう!
その限られた30分という時間をより有効に利用するために、事前に相談したい内容をまとめていくことをお勧めします。
私の場合は、
- 離婚が成立する可能性はあるのか?
- どういった順番で裁判は進むのか?
- 慰謝料は請求できるのか?
- 立て替えていた費用は請求できるのか?
- 親権を獲得できる可能性はどれくらいか?
などをメモしていき、相談時間内に全て聞くことができました。
また、ここまで至った経緯をWordでまとめて印刷して持って行くこともお勧めします。
最初に弁護士から『どういった相談内容ですか?』『ここまで至った経緯を簡単に説明していただけますか?』と聞かれたので、事前に纏めていくと時間短縮できるかと思います。
あとは、法テラスを利用し返済に至る際に生活保護だったり非課税世帯だったりすると、返済の免除や減額などの措置もありました。
- 弁護士に相談したいけれど、どの弁護士事務所を選んだらいいかわからない。
- 依頼したいけれど、お金を用意できない。
- これって弁護士に依頼したら問題は解決するのか?
などの悩みのある方は、1度相談されてみてはいかがでしょうか。
ポイント
体験談の方の話でよく聞くのは、
1回目の相談では、初めての弁護士と話すため、緊張して伝えたいことが中々うまく言えないという意見が多いです。
その為、前もって自分の相談したい内容は、メモにまとめて持参することをおすすめします!!
関連