体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- 千葉県在住の2児の母
- 現在、離婚調停中(2020年12月現在)
- 離婚を意識した当時は専業主婦だが、現在は定職に就いている
法テラス制度を利用するまでの経緯
離婚をしようとしたとき私は2児の母で専業主婦でした。
幸い、実家が同市内にあったのでそこへ別居という形をとりました。
原因はモラハラです。
離婚を意識してからは、まずは私の住んでいる市が女性のための法律相談をやっていたため、そこへ相談に行きました。
市の相談員には、モラハラの内容や別居に至った原因、主人の人柄など今後どうしていったらいいかアドバイスをもらいました。
何回か通い、主人の人柄を話していると相談員さんが、「あなたの旦那さんはもし調停になったりしたら手ごわそうだから懇意にしている弁護士を紹介してあげるから尋ねなさい。直接、法テラスに相談し弁護士を紹介してもらっていいけど、そうするとその弁護士さんに辿り着くかわからないから直接行ったほうがいいですよ」と言われ相談員の方が懇意にしている一人の弁護士の名前を教えてもらいました。
- 私としては主人の口がたつことは承知していたので、弁護士がついていたほうが安心でした。
- この点は相談員が見抜いていてとても親切で心強い対応だと思いました。
- その弁護士は法テラス所属なので、法テラス制度と同等の待遇をして頂けるとのことでした。
その弁護士の名前を頼りに、弁護士事務所に電話し予約を取りました。
初めての弁護士相談です。
弁護士との話は緊張していたせいもあって、あっという間でした。
相談する前までは、『よくドラマである人情弁護士みたいな感じかな?』と思っていました。
しかし、そういったことは一切なくただ淡々と最初にやるべきこと、今後どうしていったらいいかを計画してくれました。
ポイント
事前どんな相談をしたいか、どうしたいのかを箇条書きに書いておいたほうがいいです!
ただその1回がすごく濃密でしたので、弁護士に相談してよかったと思いました。
また私の担当して下さった弁護士は、簡単な用件であれば無料で電話やメールで対応をしていただけたのでその点はとてもありがたかったです。
ただし、法テラスの弁護士が抱えている案件は私だけではないと思いますので、本当に用がある時しか連絡はしませんでした。
チェック
無料で電話やメールで対応してくれるのかはその担当弁護に要確認!!
電話相談での話の内容は、
- 私と主人と子供の現在の状況
それぞれどこに住んでいるのか? 家は建てたのか? 建てたのであればローンは?
面会は行っているのか? 行っている場合はその回数は? など - 私と主人はどんな業態で働いているのか?
- 主人はどんな人柄なのか?
- 別居に至った経緯は?
- 今後どうしたいか? 婚姻費用分担請求調停をするのか離婚調停をするのか?
電話相談はトータルで2時間くらいでした。
もちろん最初の相談も電話での相談もお金を払っていません。
(法テラス制度を利用しない場合はの相談料の相場は30分で5000円。)
しばらくすると弁護士に対する「代理援助契約書」という契約書が送られてくるのでサインして返送します。
法テラスでは資産、収入状況や各個人に合わせて弁護士に対する負担額が決定します。
私は婚姻費用分担請求を起こし、次に主人に離婚調停を起こされたので同時に2つの調停ということになりました。
主人に離婚調停を起こされた理由は、婚姻費用分担請求の調停が長引くと養育費よりも高い婚姻費用を払い続けなければいけないからと推測します。
今回の法テラス制度を利用した弁護士費用は下記になります。
- 婚姻費用分担請求:着手金110,000円、実費が20,000円で合計1,300,000円
- 離婚調停:着手金60,000円、実費が20,000円で合計80,000円
以上を全て法テラスが弁護士に対し立て替えてくれます。
全て法テラスが審査、契約書という形で間に入ってくれたので弁護士と私では金銭の授受は一切なかったです。
チェック
法テラスの契約により個人と弁護士との金銭のやり取りは禁止。
婚姻費用分担請求と離婚調停で上記の法テラスが弁護士に対して立て替えた金額合わせて21万円を法テラスに分割で支払うことになりました。
私の場合は月額1万円を支払うという決定通知書がきました。(1年9ヶ月で返済予定)
原則として返済金は3年以内に支払いが終わるように設定されているため月々5千円~1万円程度ということです。
- ちなみに利息はかかりません。
最終的にかかる金額は21万円と未確定の弁護士の報酬金ですので、恐らく私の場合は40万円くらいの弁護士費用が必要になります。
それでも法テラス制度を利用せずに弁護士にお願いした場合よりかなり安い金額が設定されています。
私は現在離婚調停中ですので最終的な判決はまだ出ておりませんが、今回法テラス制度を利用して弁護士の方と一緒に進められることはとても心強く感じております。
法テラス制度のメリット
- 通常は30分5000円かかる弁護士相談費用が、3回も無料で利用できる。
- 担当弁護士によっては、無料で電話相談にのってくれる。
- 着手金、報酬金が直接弁護士に依頼するよりも低い為、費用を抑えることができる。
- 弁護士費用を法テラスが立て替えてくれるため、月々5000円~10000円程度の返済で済み、経済的に不安がある方でも利用しやすい。
法テラス制度のデメリット
- 収入、貯蓄が一定以下の人にしか利用できない。
- 直接、法テラスに弁護士を紹介してもらう場合は、どんな弁護士にあたるか分からない。
- 一般的な弁護士費用より安いと言えど、数十万の弁護士費用は必要になる。
法テラス制度を考えている方へアドバイス
- 最初は完全無料の市の法律相談からスタートすべき!
- 法テラスの支払いにも審査があるので働いていないよりは働いていたほうがいい!
- 法テラスが紹介してくれた弁護士がどんな人か事前にネットでチェック!実績、経験などネットに情報がのっている場合がある。
- 担当弁護士のことを知ることも自分の武器になるので、その人の勉強をしておくことが大事!
- 経緯の説明はしっかりと伝える!
私の場合は「市の相談員から紹介を受けました。」と伝えたことが功を奏したおかげで、丁寧に対応していただけました。
まとめ
- まずは市の無料の離婚相談所に相談が必要
- 無料の相談はしっかりと利用する
- 担当弁護士にちょっとした相談を電話やメールで無料対応っしてくれるかの確認は必要
- 弁護士に相談する前に、自分の経緯の説明、今後の自分の要望などの要点をまとめることが必要(効率よく進めるため)
- 担当弁護士と円滑に話し合いを進めるためにも、自分で離婚について勉強をしておくことが大切
以上が、私が法テラス制度を利用した簡単な流れです。
今後法テラス制度の利用を考えている方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
参考
日本司法支援センター 法テラス
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