今回はセックレスが原因で会話がなくなり、喧嘩も多くなったことがきっかけで離婚をされた方の体験談です。
体験談の方のプロフィール
プロフィール(女性)
- お住まい 埼玉県
- 職業 パート
- 現在の年齢 47歳(2020年12月現在)
- 離婚時の年齢 39歳
- 結婚期間 平成8年1月〜平成12年9月まで
- 子供 なし
- 離婚種別 協議
- 慰謝料 20万(受取済)
- 財産分与 共同貯蓄口座の約900万円の1/3と車を元夫、2/3を自分に
元夫との出会い
大学時代に夏のアルバイト先で出会いました。
離婚を意識した理由
結婚して5年目くらいから完全にセックスレスになりました。
夫婦というよりも、単純に家族というか、ただ一緒に住んでいるような状態に。
その頃からだんだん口論することが増えていきました。
以前であれば、ケンカをしても必ずその日のうちに仲直りしていたのが、そのまま数日間まったく口をきかないことも多かったです。
そばにいても常にイライラして、"こんな生活は全然幸せじゃないなあ"といつも思っていました。
本気で積極的に離婚のための行動は起こすことはありませんでしたが、一生この人と一緒にはいられないといつも思っていました。
原因としては、若さの勢いで結婚してしまったけれど、気持ちがさめてお互いに飽きたことと、あとは性格や好みが決定的に合わなかったんだと思います。
離婚までの経緯、その過程での悩み
2010年12月上旬、都内のイベントに出かけたときのことでした。
何がきっかけか思い出せないくらい些細なことで大ゲンカして、そのまま別々に帰宅。
元夫からは、携帯電話に何度もメールや着信が入りましたが、頭に来すぎてすべて無視しました。
その日から約2週間まったく口をきかず、家にいてもお互い不在であるかのように目も合わせない期間が続きました。
その後、仕事を終えて携帯を見ると元夫から長文メールが届きました。
しばらく離れたいので、1人暮らし用の部屋を借りたこと。もうこのまま夫婦を続けていくのは厳しいと思っていることが書いてありました。
混乱して意味がよくわからず、そのまま衝動的に「了解しました」と返信。
どうせ本気ではないだろう、という気持ちもあったと思います。
でも、年が明けてすぐに元夫は引っ越し別居が始まりました。
その間、わたしからは毎日のようにメールをしていましたが、それが余計に元夫の心を離れさせる引き金となってしまったようです。
せっかく離れて1人になって静かにこれからのことを考えようとしていたのに、毎日メールが来るので、監視されているようだったと最後に言われたのを覚えています。
15年も一緒にいた人がいなくなり、本当に1人になるのかと考えると、不安以上に、とにかくどうしていいのかわかりませんでした。
駆け落ち同然に勢いで結婚してしまったので、親にも友達にも言えず、この状態がバレることが何よりも怖かったです。
同じタイミングで父が亡くなり、何もかも失ってしまうのかと心が一気に冷たくなるような気持ちになりました。
フルタイムの仕事をしていたため、経済的な不安というのはあまりなかったのですが、このまま一生1人になってしまうのかという孤独に対する恐怖感が想像以上に大きかったです。
離婚後の悩み
別居が1年半を過ぎると、なんとなくその状態に鈍感になるというのか、不安よりも時間がもったいない気持ちになりました。
まだ人生長いんだし、次を考えるなら早い方がいいと思い、離婚を決めました。
決まってしまうと不思議と気持ちは落ち着きました。
調停などもせず、元夫に最後に1回だけ会って、署名した離婚届を渡して手続きは終了。
慰謝料の件だけ少しもめたのですが、別居中にマンションを購入してしまい、一時的に分与したお金がもう残っていないと言うのです。
裁判でも起こせば多少結果は変わったとは思うのですが、長引くのもイヤだったので、すぐに用意できる金額だという20万円を受け取りました。
実際に離婚した後は、表面的にはスッキリしたような爽快感がありました。
でも、生活はとても荒れました。
どこかに「捨てられた」という気持ちがずっとあって、自分にまったく自信が持てなくなり、もうどうなってもいいかな…というようななげやりな状態でした。
SNSを始めたことで急激に交友関係が広がったのもあり、1人で家にいるのがイヤだったので、毎日のように飲みに出かけました。
明日の朝になっても、もう二度と目覚めないといいなと思いながら記憶を失うまで飲むことが多かったです。二日酔いで会社に行けないようなこともありました。
元夫と分与したお金を、捨てるように使い切ってしまいたい気持ちもあったのかもしれません。
その頃は、自分が年老いても1人ぼっちで、元夫だけが再婚する夢をよく見ていました。離婚そのものより、1人になってしまったダメージのほうが大きかったと思います。
離婚後の現状
離婚してしばらくは、メンタル的にも生活もひどい状態が続いていたのですが、
趣味で続けていたマラソンのおかげで徐々に落ち着いていきました。
離婚して約1年後、初めて参加したトレイルランニングの大会を無事に完走。
今まで生きてきた中で感じたことのないようなものすごい達成感で、「この先たとえ一生1人でも、とことん好きなことをやって楽しく生きていこう!」と心の底から思えて、一気に解放された気がしました。
不思議なことに、その夜に参加したSNSつながりの飲み会で現在の夫と知り合ったのです。
離婚して1年で新しい出会いが!とか、ネットなどでは見かけていましたが、そんなこと自分にだけは絶対に起こるまいと思っていました。
でも、本当にあるものなんですね。
すぐにつきあうようになり、同棲して2年後の2016年7月に再婚し、現在に至ります。
離婚した直後は、もう自分の人生は終わったなと思いましたが、今となっては、逆にあのときから始まっていたんだと思っています。
今となっては、手離してくれた元夫に感謝するばかりです。
離婚を考えている方へアドバイス
離婚はしなければしないほうがいいのかもしれません。
手続きは大変だし、とにかくしんどいです。
でも、本当に本気で離婚したいなら、したほうがいいです。
するかしないか悩んでいるときは苦しいけど、自分の心さえ決まってしまえばなんとでもなります。
お子さんがいるかいないか、仕事があるかないか等、状況によっても違うとは思います。
なので、まずは誰かに相談してみるのがいいと思います。
実際に離婚を経験している人、法テラスなど、相談窓口はいろいろあると思います。
自分の親族だと意見が偏る気がするので、できれば第三者のほうがいいと思います。
でも、ネットの相談室はよくないです。
チェック
でも、最初は復縁を希望していて、そういう相談ばかりを探して、そのアドバイスに従っていたら、結局離婚することになりました。
(別居中は相手に忘れられないために、毎日メールを送るほうが良いというアドバイスに忠実に従ってしまったのです)
今となっては、結果よければすべてよしと思えるようになりましたが、本当にアドバイスを求めている方の場合はあまり適していないと思います。
つらいつらいと苦しんでいるだけだと何も変わりません。
なにかひとつでも、小さくてもいいので行動を起こすと状況が変わってきます。
あとは、とにかく体力勝負なので、健康第一です。
体調が悪いと、実際よりも状況が悪く見えてきます。
よく寝て、よく食べて、自分をよくいたわってあげてください。
離婚はしんどいけれど、それだけの価値がある行動だと思います。
まとめ
今回の体験談のまとめ
- 離婚を意識した理由
セックスレス、互いに興味がなくなる - 離婚までの経緯
些細なケンカをきっかけに別居、その1年半後に協議離婚 - 離婚後の悩み
自分に自信が持てない生活が続いた
寂しさから1人で飲み歩く日々が続いた - 離婚後の現状
趣味で始めたマラソンをきっかけに前向きな人生を歩む
再婚し幸せな生活を過ごしている - 離婚を考えている方へアドバイス
他人への相談は必須(客観的な意見をしてくれる第三者に!)
離婚には体力、気力を使うので健康第一
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